【コスモス:時空と宇宙】タイトル一覧

ナショナルジオグラフィックTVの番組「宇宙アワー:コスモス:時空と宇宙」のまとめを書いていきます。

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。

2018年7月現在、Amazonビデオでも見ることができます。

なお、英語版のオリジナルは National Geographic の「Cosmos: A Spacetime Odyssey」という番組です。
Wikipedia「宇宙アワー:コスモス:時空と宇宙」によると、1980年に制作された、カール・セーガン監修の「COSMOS」のリブート版だそうです。

案内役はニール・ドグラース・タイソン博士。
<プロフィール>
ニューヨーク出身。幼いころから科学者に憧れ、カール・セーガンから多大な影響を受ける。
天体物理学の分野においてハーバード大学で学士号、コロンビア大学で博士号を取得。
NASA公共奉仕功労賞を受賞。
米タイム誌が選ぶ2007年度「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。

ここでは、番組のタイトルをリストします。
説明文はナショナルジオグラフィックTVのホームページの説明文からの引用です。
リンクがあるものはまとめページにリンクが張られています。

#01「 銀河に立つ (原題:Standing Up In The Milky Way) 」

時空を超える「想像の宇宙船」に乗って、未知なる宇宙を解き明かす旅に出よう。宇宙船は地球を出発し、太陽系の惑星を通り過ぎて、果てしない宇宙を進む。「無限の宇宙」を信じた16世紀の哲学者ジョルダーノ・ブルーノに思いを馳せ、宇宙と人類の歴史を辿る。宇宙の始まりから現在までの138億年をおさめた宇宙カレンダーの上では、私たちはあまりにも小さい。旅は始まったばかりだ。

#02「 生命の流れ (原題:Some Of The Things That Molecules Do) 」

生命は進化する。人為淘汰は、オオカミをシェパードのような愛すべき犬たちへと変えた。一方、自然淘汰は、長い年月をかけて、微小な斑点から非常に複雑な人間の眼を作った。想像の宇宙船は地球上の生命進化を探る旅に出る。最初に訪れるのは絶滅種の館。ペルム紀末、大規模な火山活動が数十万年続いた結果、大量絶滅が起こった。しかし生き抜いた生物もいる。約40億年前の単細胞生物から始まった糸は現在へと脈々と続いている。

#03「 知識の栄光 (原題:When Knowledge Conquered Fear) 」

長い間、人類にとって、彗星は凶事の予兆でしかなかった。現在では、彗星が「オールトの雲」と呼ばれる場所から来ることやその組成も分かっている。人類が近代科学への第一歩を踏み出すきっかけとなったのが、アイザック・ニュートンとエドモンド・ハレーの友情だった。歴史的名著「プリンキピア」誕生の裏側にあったドラマを探り、知られざるハレーの功績を紹介する。

#04「 空にあふれる幻想の世界 (原題:A Sky Full of Ghosts) 」

18世紀の科学者ウィリアム・ハーシェルは、天体望遠鏡がタイムマシンであることを知っていた。私たちに見えているのは、ずっと昔に死んだ星の光である。アインシュタインは相対性理論で、光と重力によって歪む時空とそこで起こる不思議な現象を解き明かした。光さえも飲み込まれてしまうブラックホールの中へ、想像の宇宙船は進んでゆく。そこには宇宙誕生の秘密が隠されているかもしれない。

#05「 光と影 (原題:Hiding in The Light) 」

宇宙の真実は、光という形で、ずっと我々の目の前に存在していた。人間はそれを見過ごしてきたが、さまざまな時代に、世界各地で、科学者たちは答えを見る方法を編み出した。人類初のカメラを作った古代中国の墨子。物の見え方を考えた11世紀イラクのアル=ハイサム。虹の謎を解明したニュートン。赤外線を発見したハーシェル。光に含まれる星の情報に気付いたフラウンホーファー。1人1人が、光の謎を少しずつ解き明かしてきたのだ。

#06「 より深い世界へ (原題:DEEPER, DEEPER, DEEPER, STILL) 」

科学はすべてを明らかにする。人間が膨大な数の原子でできているということも。今回は原子の世界を深く探っていく。「想像の宇宙船」は光合成の仕組みを原子のレベルで紹介し、匂いが記憶をよみがえらせる理由に触れ、原子の存在を初めて唱えたデモクリトスの世界へ我々をいざなう。その後、ニュートリノの検出装置スーパーカミオカンデへと向かう。科学者は今、ニュートリノを使って永遠の壁を超え、宇宙の起源に迫ろうとしている。

#07「 クリーンルーム (原題:THE CLEAN ROOM)

地球の年齢を最初に突き止めたのは、クレア・パターソンというあまり知られていない科学者だ。彼はその研究の途中で、世界初のクリーンルームを作ると同時に、危険な金属が人々の健康をおびやかしていることに気付く。古代ローマ時代から広く利用されてきた鉛は、人体への恐ろしい影響でも知られていた。利益優先の業界や、権力者、お抱えの科学者に対して、パターソンは自らのデータを武器に敢然と立ち向かう。

#08「 太陽の姉妹 (原題:SISTERS OF THE SUN) 」

今回は20世紀の女性天文学者たちの知られざる物語。彼女達は当時、ハーバード大でひたすら星の分類をしていた。後に参加した英国人女性は、天文学の定説に異を唱え、星の構成要素を解明した。この発見が現代の天体物理学につながる。そして想像の宇宙船は、我々を星の誕生と死を巡る旅に誘う。星にはいろいろな死がある。太陽は白色矮星となり、イータ・カリーナはハイパーノバで滅びる。そしてその星屑から新たな星が誕生するのだ。

#09「 地球という世界 (原題:THE LOST WORLDS OF PLANET EARTH) 」

過去の地球は、まるで別の惑星のようだ。私たちの足元には、数々の失われた世界が埋もれている。地殻の変動や、火山の噴火、激変する気候、隕石など、さまざまな理由で地球はその姿を変え、生命は淘汰されてきた。長い時間をかけて起こるその変化は私たちの目には見えない。残された化石や地層、深海や地球の内部の様子を知れば、激動の歴史を辿ることができる。想像の宇宙船に乗って、地球の自叙伝を読み解いていく。

#10「 電気に魅せられた少年 (原題:THE ELECTRIC BOY)

現代社会を支える技術は電気がなくては成立しない。19世紀の科学者マイケル・ファラデーがいなければ、私たちの社会はまったく違うものになっていただろう。ファラデーは貧しい生まれで満足な教育も受けず、製本の仕事をしながら科学者になることを夢見ていた。王立研究所に雇われてからは、実験による検証を重ねることで数多くの業績を残した。富や名声のためではなく、純粋に科学の真理を追究したファラデーの人生にせまる。

#11「 永遠の命 (原題:THE IMMORTALS) 」

死は宿命だろうか?宇宙に永遠の命は存在するのか?地球の生命は遺伝子という情報を何十億年も伝え続けてきた。しかし世界経済によって環境が破壊されても人類は生き残れるだろうか?あらゆる文明は滅びる運命にあるのか?もし優れた知性を有効に活用できたら、人類の世界は宇宙に広がり、希望にあふれる未来が訪れるだろう。今回はそんな未来の宇宙カレンダーを、タイソン博士が紹介する。

#12「 解き放たれた世界 (原題:THE WORLD SET FREE) 」

かつて金星は地球のような星だったが、強い温室効果が起き、灼熱地獄に変わった。一方、生き物の楽園のようだった地球は今、温室効果による温暖化問題を抱えている。想像の宇宙船はいくつかの時代を訪れ、温暖化の歴史を辿り、その原因を探る。そして代替エネルギー技術を紹介する。地球も金星のような運命を辿るのだろうか?すべては私たち人間が今後、正しく行動できるかどうかにかかっている。

#13「 未知を楽しむ (原題:UNAFRAID OF THE DARK])

アメリカ大陸発見前にヨーロッパ人が作った史上初の地球儀には、3つの大陸と海しかありませんでした。しかし彼らの地球に関する知識は、今の私たちの宇宙に関する知識よりずっと豊富です。観測可能な1千億個の銀河、無数の恒星、惑星、月を合わせても、全宇宙のわずか4%に過ぎません。科学は「分からない」という事実を謙虚に受け止め、その答えを探し続けます。そして暗黒エネルギーのような大きな謎の出現を心待ちにしているのです。


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