【コスモス:時空と宇宙】 (10)「電気に魅せられた少年」 まとめ
放送局 | ナショナルジオグラフィック |
番組名 | コスモス:時空と宇宙 (10)「電気に魅せられた少年」 |
原題 | Cosmos: A Spacetime Odyssey The Electric Boy |
放送日時 | 2014年 |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
2018年7月現在、Amazonビデオでも見ることができます。
タイトル一覧はこちらです。
導入(ホームページより引用)
現代社会を支える技術は電気がなくては成立しない。19世紀の科学者マイケル・ファラデーがいなければ、私たちの社会はまったく違うものになっていただろう。
ファラデーは貧しい生まれで満足な教育も受けず、製本の仕事をしながら科学者になることを夢見ていた。
王立研究所に雇われてからは、実験による検証を重ねることで数多くの業績を残した。
富や名声のためではなく、純粋に科学の真理を追究したファラデーの人生にせまる。
概要
ファラデーの生涯を時系列で紹介してくれます。後半は地磁気の話やマクスウェル方程式の話など。
詳細
■ ファラデーの歴史(1791~)
・途中から不登校
・13歳で製本店に奉公
・夜は本を読んだ⇒電気への興味の始まり
・21歳のときデービーの「市民のための科学」講座を見た
・ファラデーは必死にノートをとってデービーに送った
・それがきっかけでデービーの助手になる
・王立研究所に住む
・電気を力に変える「モーター」を発明。
・今日の社会にものすごい影響を与えている
・デービーは嫉妬して門外漢の光学ガラスの研究をファラデーに命じた
・デービーの死でファラデーが実験室長に就任。
・子どもたちのためのクリスマスの科学講座を始めた
・1825年から現在まで続いている
・発電機も発明
・49歳の時に、記憶障害と鬱に襲われる
・磁場+ガラスで偏光面を回転させることに成功した
(おーにし注:「磁気光学効果(ファラデー効果)」というそうです)
■ 地磁気
・地球に地磁気があるのは、外殻にある液体の鉄が、自転と対流で動くと電気を帯びた針金と同じになるから。
・地磁気は宇宙線から地球上の生命を守ってくれている
・オーロラも説明できる
■ 磁場、磁力線のアイデア
・今では当たり前だが、当時は信用されなかった。
・ファラデーは数学が苦手で、方程式で示すことができなかったから。
・のちに、マクスウェルが場は実在することを方程式で示してくれた
・その際、項を1つ加えることでファラデーの定常的な場を光の速さで伝わる波に変えた(電磁波)
・電磁波で今の文明は支えられている
・場の考え方は重力にも応用されている
感想、個人の意見
ファラデーは私が一番好きな科学者です。録音もできない当時の環境であることを考えると、記憶を頼りに講義をノートにまとめあげたのはすごい。
50歳以降、記憶障害や鬱に悩まされていたことは知りませんでした。
ファラデーといえば電気と磁気を結びつけたイメージが強いですが、光も結び付けていたんですね。
偏光を回転させる方法を発見したことも知りませんでした。
しかもそれにはデービーに無理矢理やらされていた光学ガラスの実験が役立ったなんて!
タイトル一覧はこちらです。
0