■ 疑問 相対性理論で「計量 …
宇宙定数、結局いる?いらない?

で、最終的に必要なのか不要なのか、あいまいだったりしませんでしょうか?
以下、私なりの理解です(間違いなどあれば教えてください!)。
■ 結論
結論としては、宇宙定数は必要です。
ただしその値は、10のマイナス120乗以下ととても小さいです。
宇宙定数が必要な理由は、宇宙が加速膨張していることがわかったからです。
10のマイナス120乗以下という値は、観測結果から出たものです。
宇宙の加速膨張が真空のエネルギーによるものだとすると、宇宙定数は理論的にはもっと大きな値になるそうで、このギャップは未解決問題です。
一方、暗黒エネルギー(ダークエネルギー)が原因という説もあり、その場合宇宙項はアインシュタイン方程式の左辺(時空の歪みを表す)に入るのではなく、右辺(エネルギーを表す)に入るようです。つまり宇宙定数というよりはエネルギーとみなすということですね。
■ 経緯
・宇宙定数なし
(1916年、一般相対論発表時)
↓
・宇宙定数あり
(1917年、宇宙定数がないと宇宙が一定の大きさを保てないと考えて)
↓
・宇宙定数なし
(1929年、ハッブルの宇宙が膨張しているという観測結果を受けて。宇宙自体が膨張しているなら膨張の定数は不要と考えて)
↓
・宇宙定数あり
(1998年、宇宙が「加速」膨張しているという観測結果を受けて。「加速」膨張なら必要なので)
参考:
・Eテレ コズミックフロント 「宇宙は偶然か?必然か?最新宇宙論が描く新しい姿」
・ナショジオ 宇宙~時空超越の旅~ #2 「宇宙空間の謎」
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