【モーガン】 「運命か? 自由意志か?」まとめ

下記同一内容の番組のまとめを書きます。

放送局 / 番組名 タイトル
Science(米)2013年 S4-9
Through The Wormhole
Do We Have Free Will?
Discovery Channel(米)
モーガン・フリーマンが語る宇宙
自由意志
Eテレ(NHK教育)(日本)
モーガン・フリーマン 時空を超えて
運命か? 自由意志か?

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。

その他のタイトルの一覧はこちらです。

導入部より引用

私たちは自らの意志で人生を歩んでいるのでしょうか?
それとも運命にとらわれて生きているのでしょうか?
人間は定められたプログラムに従って生きているだけの存在なのかもしれません。
だとすれば、自らの意志で未来を変えることなどできません。

選択の自由は幻想なのでしょうか?
私たちに自由意志はあるのでしょうか?

要点

運命なのか、自由意志なのか、明確な回答は与えられていません。
「”運命”派」「”自由意志”派」「限定的な”自由意志”派」それぞれの考え方が紹介されています。

詳細

■ 「運命」派

(1) デニス・シェーファー(心理学者)
・キャッチボールはほとんど無意識。
・犬も人間の外野手も同じメカニズムでボールを追いかける。

(2) ジョン・ディラン・ヘインズ(神経科学者)
・脳がボタンを押すと決めるより前に脳から脳波が出ているという実験結果。
 ⇒自由意志は幻想

(5) ヘーラルト・トホーフト(物理学者)
・量子では不確定性原理があるが、さらに小さなプランクスケールではすべてのものごとは予測可能。隣のマスにしか影響を与えられない2進法的な世界。

■ 「自由意志」派

(3) マイケル・ガザニカ(認知神経科学者)
・人間の精神とは神経繊維を走る電気信号の産物
・人間は優れた機械。
・複数の人間の相互作用から個人の責任の領域に自由意志が存在する

(7) ジョナサン・スクーラー(神経科学者)
・自由意志がないと考えると倫理観が損われる。意志の力が弱まる。という実験結果。
・自由意志がないと簡単に断言すべきではない。自由意志を信じること自体に価値がある。

■ 限定的な「自由意志」派

(4) ショーン・ゴーリー(物理学者)
・人間社会の方程式・・・非線形物理学
・紛争地域での戦闘行動の数と規模の間に相関関係を見出した
・過去の分析だけでなく未来の予測、制御には多くのデータが必要
・自由意志はあるが、あくまで大きな枠組みの中でという制約がつく。
・どの階層で考えるかで答えは変わる。
 ・例えば銀河の動きに人間の自由意志は効かない(今のところは)

(6) ケン・ウォートン(物理学者)
・逆因果関係
 ・特殊相対論によると、現在は過去だけでなく未来からも影響を受けている。
 ・最終的な運命は決まっているものの、どのようにそこに至るかは正確には決まっていない。

感想、個人の意見

私の中では未解決の問題です。

自由意志があるように思えてならない(し、あると思いたい)一方で、「時空の中を人間の意識が時間軸に沿って動いているだけ(決定論)」のような気もするんです。

ホーキング博士のジーニアス「私たちが存在する理由とは?」でも同様のテーマを扱っていたのでよければ参考にしてください。

シリーズのタイトル一覧はこちらです。


2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です