【ナショジオ】 ホーキング博士のジーニアス 「命とは何か?」
下記番組のまとめを書きます。
放送局 | ナショナルジオグラフィック |
番組名 | ホーキング博士のジーニアスby スティーヴン・ウィリアム・ホーキング(Stephen William Hawking) |
原題 | Genius by Stephen Hawking |
エピソード | 「命とは何か?」 (原題:「What Am I ? / What Are We ?」) |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
この番組は以前「Hulu」でオンデマンド配信されていたようですが、2018.02.20 現在では配信されなくなっているようです。
スカパー!などのナショナルジオグラフィックを契約していれば、運がよければ不定期に再放送しているのが見られるかもしれません。
「ホーキング博士のジーニアス 」のタイトル一覧はこちらです。
導入部より引用
自分が何であるか疑問に思ったことは?じっくり考えたことはありますか?人間という複雑な生き物はどのように地球に誕生したのでしょう?
普遍的な疑問です。
その答えを突き止めるべく数千年もの間天才たちが研究に取り組んできました。
しかし答えを知る人はほんのわずかです。
私たちも謎の解明に挑みましょう。
要点
生命がどのように誕生してどのような経緯を経てきたのかを、いろんな体感実験を使って説明します。・はるか遠い昔に生命の基本要素が生まれた
・数十億年前、優れた機能を備えた分子が地球の栄養素を糧に自己増殖をし始めた
・連鎖反応が起こり進化が始まる
詳細
■ 人体は巨大な連鎖反応マシン人体の基本構造を表す、ピタゴラスイッチのような装置を使って体感。
■ 人体は微小なマシンの集合体
レーウェン・フックが顕微鏡を自作。
■ 微小なマシンは分子のパズルで作られる
磁石のおもちゃブロックで原子から分子ができる様子を体感。
特に重要な微小マシンはアミノ酸。命の基本要素。
■ 太古の地球の大気+雷でアミノ酸は生成できる
1953年に、アンモニア、メタン、水蒸気を1週間放電することでアミノ酸の生成に成功した。つまりアミノ酸は自然発生し得る。
磁石のおもちゃブロックも振動を与え続けると自然に安定したボール型になった。
適切な環境+エネルギーがあればよい。
■ 生命の起源は、特別な分子が自己増殖機能を持っていたこと
・DNAの複製機能が鍵。
・次世代に引き継ぐ。
・組織の成長や修復が可能
■ 多様な生物は進化の賜物
・進化の本質を、造形材料と投石器で体感。
・生物の進化には膨大な時間がかかる
・低温花火の列に沿って走ることで体感。
・人類は1本の花火にも満たない。
感想、個人の意見
タイトルから勝手に哲学的な内容を期待していたのですが、内容は人体がどんなものかをいろんな装置を使って実感するというものでした。それにしても本質を理解するための実験の数々が素晴らしいです。例えば原子から分子ができるのを体験するには、磁石のパズルを使います。複雑な原子間の結合を磁石というシンプルなおもちゃで表しています。
私が高校生の頃、「タンパク質のスープから生命が生まれた」という説明を聞いたときは「タンパク質のスープ」と「生命」の間にあまりにも大きな差があるように思えて、その差の部分を知りたいと思っていました。それが、今ならなんとなく理解できます。いろんな化学合成が行われた結果、たまたま自己複製するような分子が出来たということなんですね。
あと進化を語るうえで不可欠な「突然変異」については、その個体の意思とは無関係にあくまでランダムだと本に書いてありました。こちらです↓
進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323))
この番組での実験も、突然変異はランダムであることが想定されていました。
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