【モーガン】 「“無”とは何か?」まとめ

下記同一内容の番組のまとめを書きます。

放送局 / 番組名 タイトル
Science(米)2012年 S3-5
Through The Wormhole
What is Nothing?
Discovery Channel(米)
モーガン・フリーマンが語る宇宙
無の解明
Eテレ(NHK教育)
モーガン・フリーマン 時空を超えて
“無”とは何か?

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。

その他のタイトルの一覧はこちらです。

導入部より引用


無-それは万物の始まりであり、終わりでもあります。

しかし無の正体は何なのでしょうか?

実は無の空間は、隠れた力に満たされているのかもしれません。

この宇宙を生み出した力。私たちが現実と呼ぶものを打ち砕くかもしれない力。

無とはいったい何なのでしょうか?

要点

「無などありえない」という説を推しています。
前半は無というより真空についての話が続きます。

詳細

■ 真空について

(1) スラヴァ・トゥリシェフ(物理学者)
真空にも実体があるというアインシュタインの理論は既に実証されている。

(2) フランク・クロース(素粒子物理学者)
・量子力学によれば、真空は物質と反物質が対生成・対消滅を繰り返している(量子真空)。
・真空は、自然界の激しい力からこの世界を守っている。

(3) ニール・ワイナー(理論物理学者)
・宇宙の加速膨張を説明するには、真空に何らかのエネルギー(ダークエネルギー)が存在すると考えるしかない。

(4) マックス・テグマーク(理論物理学者)
・空間は突然別の状態に変化し得る。
・超対称性粒子があったとしても200億年、なければ10億年後には今の宇宙はもっと安定な(エネルギーの低い)状態に変化する。無に還る。

(5) ヘーラルト・トホーフト(物理学者)
・空間を泡だと考えることができる。
・この世のすべては1と0で表される情報で、空間の表面に保存される。
 ・ブラックホールが吸い込んだ情報量とブラックホールの表面積の増加量は比例する。
・つまり空間の大部分は情報のない無駄な部分。

■ 無について

(6) キャサリン・フリース(天体物理学者)
・ダークマターの世界が私たちに知覚できないとすると、それは私たちにとって無と同じ。

(7) ガブリエーレ・ヴェネツィアーノ(理論物理学者)
・ビッグバンはすべての始まりではない可能性がある。
 ・ビッグバン以前にも波や素粒子が広がっていた。ただしエネルギーが非常に低く、相互作用も今よりずっと弱かった(それらの力の強さはディラトン場と呼ばれているもので決まった)。
・証明するには、ビッグバンで生じた巨大な重力波が、ビッグバン以前から存在していた空間や物質に残っている可能性があるのでそれを観測できればいい。

感想、個人の意見

タイトルから勝手に期待した「無」を直接扱う話はほとんどなくて、真空の話や「無はありえない」という話でした。

(7)の「ビッグバンは始まりではなく転換点にすぎないかもしれない」という考えは初めて知りました。



シリーズのタイトル一覧はこちらです。

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