【モーガン】 「悪は根絶できるのか?」まとめ

下記同一内容の番組のまとめを書きます。

放送局 / 番組名 タイトル
Science(米)2012年 S3-7
Through The Wormhole
Can We Eliminate Evil?
Discovery Channel(米)
モーガン・フリーマンが語る宇宙
悪の抹消
Eテレ(NHK教育)(日本)
モーガン・フリーマン 時空を超えて
悪は根絶できるのか?

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。

その他のタイトルの一覧はこちらです。

導入部より引用

人間は、歴史が始まって以来、自らの内なる暗黒面と闘ってきました。
ごく普通に見える人たちまでが、時には残虐な行為や暴力に駆り立てられます。
それはなぜなのでしょうか?

研究者たちは、人間の心に潜む悪魔の正体を突き止め、邪悪な衝動を消し去り人間性を善なる方向に導く手段を探しています。

悪を根絶することは可能なのでしょうか?

要点

(エンディングより引用)
悪がまったく存在しない世界は幻想に過ぎないでしょう。
しかし脳の仕組みがさらに解明されれば、危険人物を特定し、深刻な被害が出る前に何らかの手を打つことは可能になります。

悪を根絶することは不可能でも悪を封じ込め、多くの人への被害を最小限におさえることはできるかもしれません。

詳細

■ 人の本能とは?

(2) カレン・ウィン(心理学者)、ポール・ブルーム(心理学者)
・赤ちゃんを調べて、道徳は人の本能とわかった
・しかし生まれつき備わっている倫理観はもろい。環境によって歪められる。

(7) カレン・ウィン(心理学者)
・赤ちゃんでも自分と似たものを好み、異質なものを避ける傾向がある。
 ・大人になっても消えない。

(8) スティーヴン・ピンカー(実験心理学者)
・残虐行為の多くは、ある集団が別の集団を非人間的とみなしたときに生じる。
 ・人類を1つの集団と見られればいい。少しずつその傾向は広まっている。

■ サイコパス(良心の呵責なく他者を傷つけられる人)への対応

(1) クリスチャン・キーザース(神経科学者)
・サイコパスの脳波を調べたところ、サイコパスは他者に共感する能力はあるが、意図的にその能力を使わないようにしていることがわかった。

(4) ジェームズ・ファロン(神経科学者)
・サイコパスを研究している自分も実は脳の構造がサイコパスと同じであることを知った。
 ・サイコパス的な脳でも環境(家族の愛情など)によってサイコパスにならずに済む。
・薬でも衝動をコントロールする力は高められる。ただし時間が限られる。

(3) デヴィッド・イーグルマン(神経科学者)、スティーヴン・ラコンテ(神経科学者)
・ほんの小さな不運で誰もが怪物になりうる
・本能を司る偏桃体は前頭葉と側頭葉で抑制されている。病気などで前頭葉と側頭葉が弱ると衝動が抑えられなくなり反社会的な行動に出ることがある。
・前頭葉トレーニングジムを開催中。サイコパスには通用しない?

■ 科学的な治療

(5) クリスチャン・ラフ(神経科学者)
・利他的な脳に電気刺激を与えると人は親切になれる。効果は20分。

(4) ジェームズ・ファロン(神経科学者)
・薬でも衝動をコントロールする力は高められる。ただし時間が限られる。

■ その他

(6) オーウェン・ジョーンズ(生物学者 / 法律学者)
・罪を裁く側の脳も問題。犯罪者の罪を犯す意志よりも結果重視で裁きがち。
 ・裁くときは、背外側前頭前野による分析的な思考と、偏桃体による感情的な思考が連携する
 ・たまたま悲惨な過ちを犯してしまった人より、明らかな悪意を持った人の刑を重くできるようにしたい。

感想、個人の意見

(4)のジェームズ・ファロンさんの「自分もサイコパスだったことを後から知った。家族の愛情のおかげでサイコパス的行動をとらずに済んだ」という話は印象的でした。

(8)の「人類を1つの集団と見られればいい」というのについて前から思っていたことがあります。それは「もしも宇宙人が攻めてきたら、人類はめっちゃ結束するだろうなぁ」ということです。地球内で争ってる場合じゃなくなるので。

あと(3)の「前頭葉トレーニングジム」は近くにあったら入りたいです。


シリーズのタイトル一覧はこちらです。

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