【宇宙の解体新書】 「見えざる宇宙」 まとめ

下記番組のまとめを書きます。

放送局ディスカバリーチャンネル
番組名宇宙の解体新書
S2-5「見えざる宇宙」
原題Strip The Cosmos
「Mystery Of The Hidden Universe」
放送日時2017年

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。

タイトル一覧はこちらです。

導入部より引用

宇宙の目に見えるのはごく一部。宇宙を完全に理解する日は来るのでしょうか?
しかし技術の進歩が数々の謎を解き明かそうとしています。

科学者たちが追い求めているのは宇宙を支配する目に見えない物質。
それはひょっとしたら別の宇宙からやって来たのかもしれません。

要点

テーマはダークマター(暗黒物質)とダークエネルギー(暗黒エネルギー)、そしてマルチバース(多元宇宙)。

宇宙にはダークマターが網の目状に広がっていることが、銀河の動きを観測することで間接的にわかる。
ダークエネルギーによって宇宙は加速膨張し、ダークマターの網はどんどん大きくなっている。

ダークマターもダークエネルギーも、もしかすると正体は、別の宇宙の重力だけがこの宇宙に届いたものかもしれない。マルチバース(多元宇宙)を仮定すると、ダークマター、ダークエネルギー、人間に都合よく調整されたパラメータなどが説明できる。

詳細

(1) サラ・バーク・スポーラー(Sarah Burke-Spolaor)(天文学者)
・VLA (Very Large Array。超大型干渉電波鏡群)で電波を捉えて音として聴いている。
・「高速電波バースト」
 ・超高密度の中性子星「マグネター」の振動と考えられる
 ・銀河間物質(プラズマ)によって電波が時間的に広がっている様子が聴こえる。

(2) マーク・クロッパー(Mark Cropper)(宇宙物理学者)
・遠くの銀河からの光が近くの銀河によってリング状に歪められる現象(「アインシュタイン・リング」)によってダークマター(暗黒物質)の存在がわかる。
・最終的には宇宙全体のダークマターの量を割り出したい

(3) マルセロ・メッシーナ(Marcello Messina)(核物理学者)
・ダークマターの粒子を検出しようとしている。
・ダークマターがキセノン原子と衝突したときに発するかすかな光を捉える。

(4) リチャード・マッシー(Richard Massey)(宇宙学者)
・宇宙を計算でバーチャルに作り出そうとしている。
 ・目的は宇宙の仕組みの解明。
・ダークマターは宇宙に網の目状に張り巡らされている。
・銀河団の衝突シミュレーション
 ・ダークマターがなければ衝突で銀河団は爆発する

(5) アルジャン・デイ(Arjun Dey)(天文学者)
・宇宙の膨張の様子を詳しく観測して、ダークエネルギーが宇宙に与える影響を調べようとしている

(6) デビッド・フレイヤー(David Frayer)(電波天文学者)
・別の宇宙が存在する場合、この宇宙の初期に衝突した痕跡が水素として発見できるかもしれない。宇宙背景放射に水素の痕跡を探している。

感想、個人の意見

ダークマターやダークエネルギーの正体が、この宇宙と他の宇宙の間に働く重力とする説は面白いです。

マルチバースを直接確認することは難しそうですが、ダークマターやダークエネルギーの位置や大きさを元に複数の宇宙の位置関係を3次元の地図で表したようなものができそうですね。

あと、もしも宇宙の加速膨張が他の宇宙との間に働く重力が原因だとすると、将来他の宇宙と衝突する日がやってくるのかな?そのときこの宇宙はどうなる??


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