【モーガン】 「創造主」まとめ

下記同一内容の番組のまとめを書きます。

放送局 / 番組名 タイトル
Science(米)2010年 S1-1
Through The Wormhole
Is There a Creator?
Discovery Channel(米)
モーガン・フリーマンが語る宇宙
創造主

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。

その他のタイトルの一覧はこちらです。

導入部より引用

壮大で美しく、驚くほど複雑な宇宙。

宇宙は偶然生まれたものなのか?
知性を持つ超自然的な存在が意図的に作り上げたものなのか?

この問題をめぐり、宗教と科学は長年対立。そして今、人々は科学の力で創造主を探し始めました。その姿を数式の中に、あるいは人の脳の中に見出そうとする科学者もいれば、創造主はコンピュータプログラマーで、この世界はシミュレーションにすぎないと唱える科学者もいます。

要点

物理の理論は自然界を数式で表せるように進化中。しかしそれがわかったとしても神の有無はわからない。

神は脳の中にあるという説、この世はコンピュータ・シミュレーションだという説なども紹介されている。

詳細

(カッコ数字は番組内で紹介された順番)

■ 自然が数式で表せるかも。しかし神は実在するかどうかは意見が分かれる

(2) アンディ・アルブレヒト (Andreas Albrecht)(天文学者)
・世界は4つの力(電磁気力、重力、強い力、弱い力)の絶妙なバランスで成り立っている。

(a) 実在しない派

(1) ギャレット・リージ (Garrett Lisi)(理論物理学者、サーファー)
・相対性理論と量子力学を統合する理論「例外的に単純な万物の理論」(Wikipedia)を提唱
 ・4つの力をまとめる数学的構造全体を、大きなリー群の一部と説明するならすべての現象を説明できる
 ・円 → トーラス → 3次元構造体 → リー群のE8と呼ばれる構造体
  ・これが様々な基本的粒子が相互作用するときのパターンと酷似。
  ・各円が素粒子に対応している可能性がある。
 ・重力にも対応。ヒッグス粒子の存在も予言⇒発見
 ・現在科学者が検証中
・これは神のように人格を持った存在が作ったものではなく、ただ単に存在していると考えている。

(5) リー・スモーリン(Lee Smolin)(物理学者)
・(1)の研究に期待している

(4) アラン・グース (Alan Harvey Guth)(物理学者、天文学者)
・インフレーション宇宙論を提唱
 ・大量の宇宙が存在することになる(多元宇宙)
 ・そのうち4つの力のバランスがとれている宇宙に私たちは住んでいる
 ・つまり4つの力のバランスは、神が微調整したのではなく偶然。

(b) 実在する派

(3) ジョン・ポーキング・ホーン (John Polkinghorne) (素粒子物理学者 / 司祭)
・4つの力のバランスが絶妙であることは、神がいる証拠。

■ 神は脳の中?

(6) マイケル・パーシンガー(Michael Persinger)(神経科学者)
・宗教的な体験は人間の脳が生み出したもの
・右脳の側頭葉は第6感の機能を持つ
 ・死を予測して不安感を感じると、無限、永続的な感覚が起きて死の恐怖を和らげる
 ・幽体離脱、何者かの存在を感じることもできる
 ・これは電気刺激を与えることで呼び出せることが実験でわかった

■ 神は未来の人類?

(7) ウィル・ライト(Will Wright)(大ヒットゲーム「The Sims」製作者)
・人はゲームのキャラクターに感情移入する
・ゲームがリアルさが増すほど現実世界との境界があいまいになる

(8) リッチ・テリル(Rich Terrile)(NASAジェット推進研究所)
・このままコンピュータが進化し続ければ、コンピュータの中に宇宙を作り出せる。つまり神になれる。
・既にこの世界もだれか(未来の人類?)が作ったシミュレーションかもしれない。
 ・根拠
  ・量子力学は離散的 ⇒ ピクセルに相当
  ・量子力学は観測するまで位置が不定 ⇒ ゲームも見えるものだけ映している

感想、個人の意見

量子力学と一般相対論を統合する理論として、(1)の「例外的に単純な万物の理論」が興味深いです。超弦理論、量子重力理論以外にもいろいろあるんですね。
もう10年近く前に出された理論のようですが今どうなってるのかな?リー群かぁ。ブルーバックス的な解説書ないかなー。



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