【モーガン】 「時間の正体は何なのか?」まとめ
放送局 / 番組名 | タイトル |
Science(米)2014年 S5-10 「Through The Wormhole」 |
When Did Time Begin? |
Discovery Channel(米) 「モーガン・フリーマンが語る宇宙」 |
時間の起源 |
Eテレ(NHK教育)(日本) 「モーガン・フリーマン 時空を超えて」 |
時間の正体は何なのか? |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。
その他のタイトルの一覧はこちらです。
導入部より引用
時間とは川の流れのようなもの。その川に源はあるのか?
時間はどのように始まったのか?
時間は絶え間なく流れ続けると考える人もいれば、時間は流れるのではなく次々と発生すると考える人もいます。
科学者の間でも見解は一致していません。
時間の起源や正体は、宇宙の歴史における最大の謎です。
しかしその謎は最新の研究によって明らかになるかもしれません。
要点
時間についていろんな仮説を紹介します。・「時間はビッグバンとともに始まった」説
・「部分的に、時間が止まってまた動き出す場所を作れる」説
・「ビッグバン直後は時間はなかった」説
・「時間は親宇宙から子宇宙に引き継がれる」説
・「時間は存在しない」説
・「時空とは無数の粒の集まりで次々生まれてくる」説
・「時間にもゆらぎがある」説
詳細
■ 「時間はビッグバンとともに始まった」説(1) ジャンナ・レヴィン(物理学者 / 天文学者)
(根拠は特に示されていない)
■ 「部分的に、時間が止まってまた動き出す場所を作れる」説
(2) アレックス・ガエータ(物理学者(超光速工学))
・時間分割レンズ
・光を時間的に処理するレンズ
・真空以外で光の速度が落ちる性質を利用
・光を短波長と長波長に分け、その間に隙間を作る。
・隙間にあるものは見ることが出来ない。
・光がもう一度レンズを通ると元に戻る。
・今のところ、光の隙間を1秒つくるには長さ30万kmの装置が必要。
・理論的には光速を1000万分の1に遅くすることも可能。ほとんど止めることも可能。
・光を蓄積してから解き放つ。
■ 「ビッグバン直後は時間はなかった」説
(3) ラリー・シュルマン(物理学者)
・ビッグバン直後の宇宙は荷電粒子(高温、高密度なプラズマの海)で埋め尽くされていたので光は自由に動けなかった
・光がなければ変化を測る基準がないので時間がなかったと言える。
・ビッグバンから38万年後の宇宙の晴れ上がりによって光が直進できるようになった。これが時間の誕生。
■ 「時間は親宇宙から子宇宙に引き継がれる」説
(4) ショーン・キャロル(物理学者)
・時間の流れはエントロピーの増大。
・エントロピーが増大しきって何の変化も起きなくなった宇宙でも粒子の生成と消滅は繰り返される。
・そこから新しい宇宙が生まれる。放射性元素が崩壊して放射性物質を放出するようなイメージ。そして新しい時間(変化)が始まる。
・この宇宙もエントロピーの増大しきった親宇宙から生まれた。
■ 「時間は存在しない」説
(5) カルロ・ロヴェリ(理論物理学者)
・時間は本質ではない。本質は相対関係。
・空間について我々は、全素粒子の相互作用を測定することはできないので、我々は温度という統計量(平均値)を使っている。時間についても同じ。本質は相対関係だが、便宜上時間という概念を導入しているに過ぎない。
(と、おーにしは理解しました)
■ 「時空とは無数の粒の集まりで次々生まれてくる」説
(6) フェイ・ダウカー(物理学者)
・時空は、角砂糖のように小さな粒(時空アトム)で構成されている。
・宇宙は絶えず生じていく出来事(時空アトム)の積み重ね(因果集合)。
・決定論ではなく、過去と現在だけが決まっているという考え。
・アインシュタインの「過去、現在、未来は幻」に反する。
■ 「時間にもゆらぎがある」説
(7) ハートム・ハフナー(物理学者)
・時間にも量子ゆらぎが存在することを実験で示そうとしている(「タイムリング」)。
感想、個人の意見
特に(2)と(5)が興味深かったですがともに不明点が残りました。(2)は「隙間を作れる」という話と最後の「光速を変えられる」という話のつながりがよくわかりませんでした。
(5)は「時間は使わなくても済ませられるかもしれないけど使った方が便利なのでは?」という疑問が残りました。
シリーズのタイトル一覧はこちらです。
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