【モーガン】 「“運”は実在するのか?」まとめ

下記同一内容の番組のまとめを書きます。

放送局 / 番組名 タイトル
Science(米)2014年 S5-2
Through The Wormhole
Is Luck Real?
Discovery Channel(米)
モーガン・フリーマンが語る宇宙
運とは何か?
Eテレ(NHK教育)
モーガン・フリーマン 時空を超えて
“運”は実在するのか?

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。

その他のタイトルの一覧はこちらです。

導入部より引用

運。それは不可解で気まぐれな力です。

そもそも運とは何なのでしょか?宝くじに2度当たる人もいれば、わけもなく不運に見舞われる人もいます。奇妙な偶然の一致や運命のいたずらの背後に何があるのでしょうか?

私たちの運命は、単なる偶然に作用されるものなのか、それとも何かの物理的な法則であらかじめ定められているものなのか?運は実在するのでしょうか?

要点

(番組のテーマが何なのかがちょっとわかりにくかったです。私は前半・後半で違う切り口のことを言っていると解釈しました。)

前半は、統計学的な確率分布から外れた、神がかった状態は存在しないという意見の紹介。

後半は、確率は便宜上のものではなく、(量子力学の不確定性原理が示すように)物事の本質であるという意見の紹介。

詳細


■ 確率分布からはみ出た状態になるというのは幻想

(1) サリー・リンケナウガー(心理学者)
・「自分には運がある」と信じることで、ゴルフの結果が変わることが実験でわかった。つまり運は幻。

(2) ジョナサン・コーラー(統計学者)
・統計学的に見れば、運の良しあしはたまたま。平均をとれば均(なら)される。
・あきらめずに回数を打つことが重要。

(3) トム・グリフィス(認知科学者)
・レアな現象でも、「少なくとも1回起きる確率」はサンプル数に対して線形以上に増加する。なのに線形と勘違いして幸運だと勘違いしがち。
 ・同じ誕生日の人が少なくとも1組いるための人数など

(4) デヴィッド・スピーゲルホルター(数学者)
・「1マイクロモート=死亡する確率100万分の1」 という単位を使っていろんな行動のリスクを数値化した。
・同じ行動でも年齢によってリスク値は異なる。
・みんなリスクを受け入れながら生きている。

■ ミクロの世界は確率でしかわからない

(5) マイケル・エロウィッツ(生物学者)
・DNAはランダムに発現する。それが集団として生き延びるためのリスク分散になっている。これは運と言える。

(6) クリストファー・フックス(物理学者)
・量子力学の不確定性は運。

(7) アンドレアス・アルプレヒト(理論物理学者)
・コインを投げて表と裏のどちらが出るかは、仮にコインの重さ、空気分子の位置、密度、などすべてが把握できたとしても、手の反射運動にはニューロンが関係していて、ニューロンの働きは細胞内液に存在する神経伝達物質の動きに左右される。神経伝達物質の動きは量子力学の不確定性に左右されるので、結局表と裏が1/2の確率で出るという以上のことは言えない。
・インフレーション理論によれば、宇宙は無限個存在する。その場合、あらゆる可能性がどこかの宇宙で起こることになるので、確率論のつじつまは合わなくなる。(←この人は量子力学の確率論の方がおそらく正しいと考えている)

(8) マックス・テグマーク(理論物理学者)
・量子力学の多世界解釈に従えば、すべての可能性は起こっているので運はない。

感想、個人の意見

(7)が特に興味深かったです。「コイントスは、すべての情報が入手出来てきちんと計算したとしても1/2の確率で表と裏が出る」というのが驚きだったからです。サイコロもそうなんですかね?

(8)については、多世界解釈が正しいとしても、意識がそれらのうちのどの世界をたどるかは運なのではないかと思いました。


シリーズのタイトル一覧はこちらです。

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