【モーガン】 「誕生(ビッグバン)」まとめ

下記同一内容の番組のまとめを書きます。

放送局 / 番組名 タイトル
Science(米)2010年 S1-4
Through The Wormhole
What Happened Before the Beginning ?
Discovery Channel(米)
モーガン・フリーマンが語る宇宙
誕生(ビッグバン)

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。

その他のタイトルの一覧はこちらです。

導入部より引用

ビッグバン。
エネルギーの大爆発が無から宇宙を進化させ時空間を生み出したと考えられています。
宇宙のはじまりの説明としては最も支持されているものです。

しかし次世代の科学者たちは新たな宇宙論の証明に挑んでいます。
ビッグバン理論は間違っていたのでしょうか?
別の理論が宇宙誕生の前に何が起きたかを解き明かすのでしょうか?

概要

・宇宙の始まりを説明する理論の最有力候補「インフレーション理論」の紹介
・対抗馬として「ビッグ・バウンス説」と「サイクリック宇宙論」を紹介。

ビッグバウンス説は研究段階。
原始重力波が見つかれば、サイクリック宇宙論は否定される。

詳細

番組冒頭で、ビッグバン説が誕生した背景やその内容が簡潔にまとめられています。

■ ビッグバン理論の説明

(1) デイビッド・スパーゲル (天体物理学者)
・ビッグバン理論が最も理にかなっている。
・1964年、ペンジアスとウィルソンが宇宙背景放射を偶然観測。
・2003年、WMAPが宇宙誕生から38万年後の温度分布のムラを表す画像の撮影に成功

(2) アラン・グース(宇宙物理学者)
・WMAPの画像によると、誕生から38万年後、宇宙はほぼ均一だったことになる。
 ・爆発だとすると均一ではないはず。
 ・インフレーション理論なら説明できる
  ・反重力作用が生じてビッグバンが始まった

■ ビッグバン理論に異を唱える意見

(3) マーチン・ボジョワルド(天文学者)
・宇宙の始まりを無とするのは問題がある
・ビッグ・バウンス説
 ・初期宇宙を量子化(離散化)された時間で考える
 ・宇宙は膨張と収縮を繰り返している
 ・まだ研究段階

(4) ニール・テュロックとポール・スタインハード(宇宙論学者)
・WMAPの画像はビッグバン理論を裏付ける証拠としては不十分
 ・特異点で理論が破綻する
・ひも理論、M理論
・オブルト(弦理論の専門家。ブレーンワールドを提唱)がいうには、ビッグバンは宇宙どうしの衝突
・宇宙は1つではない
・サイクリック宇宙論
 ・ビッグバン発生前にも時間はあった。
 ・わずかに離れた2枚の膜が引き寄せ合って衝突したときにビッグバンが起きる
 ・衝突の周期は1兆年くらい。
 ・宇宙は衝突を繰り返しながら永遠に収縮と膨張を繰り返す
 ・WMAPの分布も説明できる。

■ 検証方法

重力波の存在が確認できた場合、無から時間と空間が生まれたというインフレーション理論を裏付ける決定的証拠になる。
サイクリック宇宙論では、宇宙どうしが衝突しても重力波は発生しないことになっている。

感想、個人の意見

他の番組で、重力波が出るのは
①超新星爆発、②連星中性子性の合体、③ブラックホールの合体
だと言っていたのですが、これに加えてビッグバンでも重力波が出るということのようですね。
(参考:http://www.jps.or.jp/books/gakkaishi/2017/03/72-03_trends.pdf

この番組が放送されたのが2010年。
少し調べたところ、2014年に「原始重力波」というのが検出されたというニュースがありましたが、2016年のこの記事によると2014年の発見は否定されたようです。
なのでサイクリック宇宙論はまだ否定されていないということかな。


シリーズのタイトル一覧はこちらです。

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