【解明・宇宙の仕組み】 「ブラックホール成長の秘密」 まとめ
放送局 | ディスカバリーチャンネル |
番組名 | 解明・宇宙の仕組み S5-2「ブラックホール成長の秘密」 |
原題 | HOW THE UNIVERSE WORKS 「Black Holes: The Secret Origin」 |
放送日時 | 2017年 |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
タイトル一覧はこちらです。
導入部より引用
互いの周りを回る2つのブラックホール。重力に引き寄せられて接近していきついには1つに。
そしてビッグバン以来の大爆発を起こします。
その衝撃は全宇宙に伝わります。
銀河の形成に大きな役割を果たす超大質量ブラックホール。
その誕生と成長の秘密が今解き明かされようとしています。
概要
超大質量ブラックホールがどのようにしてできたのか、まだわかっていない。いくつかの仮説が紹介されていて、おそらくこれらを組み合わせたものだろう、と結んでいる。
(1) 普通のブラックホールが恒星を飲み込んで成長した説
(2) 生まれたときから大きかった説
(3) ダークマターが関与している説
(4) ブラックホールどうしが合体した説
詳細
■ 超大質量ブラックホールとは宇宙にある2兆個の銀河の多くには、中心に超大質量ブラックホールがある。
質量の単位は「太陽質量」。
・銀河系の中心のブラックホール「いて座A* (エースター)」
・400万太陽質量
・宇宙全体では小さい方
・隣のアンドロメダ銀河のB.H.は1億太陽質量
・300億太陽質量のものもある
・いて座A*はどんどん巨大化している。
・40億年後、アンドロメダ銀河の超大質量ブラックホールと合体すると考えられている。
■ 超大質量ブラックホールの形成過程は謎
・仮説がいくつかある
(1)「恒星ブラックホール」が巨大化してできたとする説
・「恒星ブラックホール」とは、太陽の20倍以上の恒星が超新星爆発を起こした後にできる普通のB.H.のこと
・そうだとすると中間サイズのB.H.もあるはず?
・中間サイズはしばらく見つかってなかったが見つかった。
・B.H.が周囲の恒星を取り込んでできる。
・しかし計算の結果、そのように大きくなっていっても超大質量B.H.になる時間がないことがわかった
・食べる量にも限界があることもわかった
・ゲップのように噴き出して(ジェット)、周囲の物質も吹き飛ばして周囲に食べるものがなくなる。これで肥大化が抑えられる
(2) 初めから大きなB.H.が生まれたとする説
・始まってから10億年以内の宇宙に120億太陽質量のB.H.を見つけた。
・さらに時間を遡った「第1世代の星」は質量が非常に大きくて短命だった。
・これがB.H.化した「クェーサー」が物質を飲み込んで発した光が今の地球に届いている
・クェーサーは超大質量B.H.の一種
・10数億太陽質量
・どうやって短期間でそんな大質量になったのか?
・もっと初期に、ガスの雲が恒星を経由せずに直接B.H.になったのかもしれない。
・ガス雲が丸くて均一で断片化せずに縮んでいく必要がある
(3) ダークマター(暗黒物質)が関係しているとする説
・ダークマター自体も通常の物質を引き寄せるし、ブラックホールがダークマターを飲み込めるなら成長速度は上がる
・ダークマター(WIMP)がダークスターのエネルギー源かもしれない
(4) B.H.どうしが衝突、合体したとする説
・地球から2億光年のところに、周囲に何もないところに170億太陽質量のB.H.がある。
・2015年9月に検出された重力波はB.H.どうしの衝突、合体。
・太陽の29倍と36倍⇒62倍が誕生。
・残った3倍分はエネルギーに変換された
・しかし数十億倍には程遠い。
感想、個人の意見
物理を勉強する動機の1つが「ブラックホールの理論が理解できるようになりたい」という方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりです。
こういう番組を見ると一層モチベーションが上がりますね。
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