【解明・宇宙の仕組み】 「宇宙移民」 まとめ
放送局 | ディスカバリーチャンネル |
番組名 | 解明・宇宙の仕組み S3-8「宇宙移民」 |
原題 | HOW THE UNIVERSE WORKS 「Our Voyage to the Stars」 |
放送日時 | 2014年 |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
タイトル一覧はこちらです。
導入部より引用
地球は危険と隣り合わせです。宇宙規模の災害が降りかかり、焼き尽くされ、引き裂かれるかもしれません。人類を救うには新天地を見つけるしかありません。私たちは救命ボートと新しいふるさとを手に入れなくてはなりません。その方法を探ってみましょう。
要点
地球と似た環境の星は銀河系だけでもたくさんあることがわかっている。しかし問題はどうやって遠い距離を移動するかということ。
今のところ現実的な選択肢は核融合エンジン。でもそれだとプロキシマ・ケンタウリの惑星(42年かかるうえ未発見)が限度。
今後の技術に期待。
詳細
■ 行先・銀河系の多くの恒星に地球のような惑星があることがわかった。
・太陽に最も近い恒星は、3重連星のケンタウルス座アルファ星系
・3つの恒星
①ケンタウルス座α星A(3つの中で最も明るい)
②ケンタウルス座α星B(やや小さくて温度が低い)
③プロキシマ・ケンタウリ(暗く小さな赤色矮星)
・①②は共通の楕円軌道を80年周期で回っている。安定した惑星は期待できない。
・移住先の候補は③の惑星(未発見)(※放送後、2016年にプロキシマbという惑星が発見された)
■ 懸案事項と対策
・数千人が乗れる巨大な宇宙船が必要
・宇宙で組み立てる
・NASAが2032年に巨大なロケットを打ち上げる計画(SLS計画)
・別の惑星系に行くには時間がかかりすぎる(従来のロケットでは数万年)
今のところ下記のうち現実的な選択肢は②で、③④は遠い夢。
①反物質を利用する案
・プロキシマ・ケンタウリまで28年だが不安定
②核融合を利用する案
・プロキシマ・ケンタウリまで42年
・星間ガスを燃料にするので燃料の心配がない
・プロキシマ・ケンタウリ以外の恒星までは何百万年もかかる
③ワープ航法
・宇宙船の周囲の時空を歪ませる。ワープバブル。
・光速の10倍
・プロキシマ・ケンタウリまで5か月、その先の50個の恒星には数年。
・ワープ航法でも
・天の川銀河の果てまでは1万年
・隣の銀河までは数十万年
④ワームホール
・瞬時に移動できる
・未発見かつ命の保証はない。
・無重力の健康への影響
・1日2時間筋トレが必要
・宇宙船を回転させて遠心力で人工重力を作ればいい
・宇宙放射線による被ばく
・宇宙船を水で覆えばいい
・閉鎖空間、長時間の人間関係によるストレス
・体温を下げて冬眠状態にする案
・年はとる
・人間ではなく受精卵を送る案
・現地で生まれた人間はロボットに育ててもらう
・移住先の星の環境が地球と異なる
・遺伝子操作
・クマムシのDNAを組み込む
・上記の課題をいっきに解決する案
・人間ではなく人間を作れるミクロなロボットをばらまく
・たんぽぽの綿毛のように、うまくいくのがいくつかあればいい
・バクテリアだけを送って進化にまかせる
・実は地球も宇宙人による実験かも?
感想、個人の意見
最近観てきた番組と毛色が違っていて新鮮ということもあり、とても新鮮で興味深い話でした。この番組が放送された後、2016年にプロキシマ・ケンタウリの惑星「プロキシマb」が発見されて、移住先の候補として検討されています。
遺伝子操作にはなんとなく抵抗があるのですが、将来地球を脱出して他の星に移住する必要が出てきたら、新しい星の環境に適応するには遺伝子操作もやむなしかもしれません。しかもクマムシのDNAを組み込むなんて最強すぎる。。。
他の星への移住でなくても、例えば地球環境が原因でどうしても地球に住みづらくなってしまったら、それでも生きていけるようにするには遺伝子操作せざるを得ない日が来るのかもしれません。
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