下記同一内容の番組のまとめを書…
【モーガン】 「死は欺けるのか?」まとめ
放送局 / 番組名 | タイトル |
Science(米)2017年 S8-2 「Through The Wormhole」 |
Can We Cheat Death? |
Discovery Channel(米) 「モーガン・フリーマンが語る宇宙」 |
死は欺けるのか? |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
運が良ければたまにやってる再放送を見られるかもしれません。
その他のタイトルの一覧はこちらです。
導入部より引用
死は運命なのでしょうか?人間は常に死から逃れようとしてきました。その方法はいまだ見つかっていません。
ところが人類史上初めて変化の兆しが。老化の謎は解き明かされつつあり、若返りを繰り返す生物も発見されました。
私たちは不老不死の夢を実現し、新たな時代に向かおうとしているのでしょうか?
それとも進化に死は必要なのでしょうか?
死は欺けるのでしょうか?
要点
・不老不死に近づく技術はいろいろ開発されている。
・「進化による環境への適応」という意味では、自ら遺伝子を操作できるようになれば進化の必要はなくなる。よって死は必ずしも必要ではない、という考え方もある。
・死があるからこそ生が充実し、文化的になれる、という考え方もある。
詳細
■ 老化をおさえる技術(1) デビッド・シンクレア
・サーチュイン遺伝子
・長寿遺伝子。古い細胞が蓄積していくのを妨げる。
・中年になるとこの遺伝子の働きが落ち始める。
・これを活性化させれば老化を阻止できる。
・料理に例えると、細胞内のシェフは核とミトコンドリア。レシピは遺伝子。
・細胞は老化すると核とミトコンドリアの連携がうまくいかなくなって遺伝子が傷つき、遺伝子のオンとオフを切り替えられなくなる。
・「LAD」という物質で細胞の活動が復活することを発見。
・サルまで効果が確認できた。
・老化をおさえることはできるが老化しないわけではない。
■ 不老不死の技術
(2) クボタ・シン(日本人。漢字不明)
・ベニクラゲ
・不老不死
・体を切り刻まれてもその一部から体全体が復活する。
(5) ジャニファー・ダウドナ
・ゲノム編集技術によって、DNAのあらゆるエラーは修正可能になり、老化とは無縁の時代が来る
・DNAを書き換えるCRISPR(クリスパー)技術は悪用されないようにする必要がある。
(6) ジョージ・チャーチ
・寿命が200年で知られるホッキョククジラは、体が大きいだけでなくDNAの修復能力が高いことがわかった。
・クリスパーを使って豚のDNAに内在するウィルスを取り除くことに成功した。
■ アルツハイマーの治療技術
(3) ラリー・ゴールドスタイン(細胞生物学者)
・認知能力の低下を乗り越える必要がある。
・85歳までに半分の人がアルツハイマー病になる。
・2006年、成熟した細胞に4つの遺伝子を組み込むと、胚性幹細胞と同じ状態に戻ることが発見された(iPS細胞)。これを利用。
・例えばアルツハイマー病患者の皮膚細胞を使って脳細胞を作り、それを元に治療薬を作る。
・若くて健康な幹細胞を保存しておけば病気になったときに利用できる(未実現)。
■ 死は不要?
(4) アンドレ・マルティンス(進化生物学者)
・進化の目的が環境への適応なら、不死身になることは究極の適応では?
・死んで世代交代するチームと不死身のチームをゲーム理論を使って戦わせると、世代交代する方が優位という結果になった。環境の変化に適応できるから。
・しかし自分で自分を環境に適応できるように変化できるようになれば進化に頼る必要はなくなる。そうすると老化の必要性もなくなる。
■ 死は必要?
(7) スティーブン・ケイブ(哲学者)
・死を意識するからこそ集団の結束が強まり文化が生まれる。
・死を受け入れることが生きることにつながる。
感想、個人の意見
番組最後のモーガン・フリーマンの言葉が印象的でした。「死は若者には恐怖でしょう。でも私の年代の人間にとってはむしろ活力をもたらしてくれます。生きる情熱は命に限りがあるからこそ生まれるのです」
ただ(3)のアルツハイマーの治療に関してはぜひ頑張ってもらいたいです。寿命は延ばさなくていいですが、同じ生きるなら認知機能はあまり衰えない状態で過ごしたいので。。
シリーズのタイトル一覧はこちらです。
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