【解明・宇宙の仕組み】 「地球の未来と金星」 まとめ
放送局 | ディスカバリーチャンネル |
番組名 | 解明・宇宙の仕組み S4-2「地球の未来と金星」 |
原題 | HOW THE UNIVERSE WORKS 「Earth: Venus’s Evil Twin」 |
放送日時 | 2015年 |
目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。
タイトル一覧はこちらです。
導入部より引用
これは銀河系の遠い未来の姿です。厚い雲に覆われた惑星があります。
眼下に広がるのは荒れた大地の異様な光景。
この地の気温は極度に高く、大気はかなりの圧力があります。
しかし私たちの見知らぬ遠い星ではありません。
今から10億年後の地球の姿なのです。
地球には双子の兄弟がいます。金星です。
金星を見れば、地球の未来の姿がわかるのです。
概要
金星特集。地球との比較。今は地球の方が太陽から遠いので金星と地球はまったく異なる環境になっている。
しかし金星と地球は大きさや組成が似ているし、太陽の温度はどんどん上がっているので、地球も12億年後には金星のようになっているかもしれない。
詳細
■ 金星の基本情報・温度、気圧が非常に高い
・現在気温は480℃、気圧は地球の90倍
・火山だらけ
・厚い大気に覆われている
・火山ガスに二酸化炭素などの温室効果ガスが含まれている。
・水はほとんどない
・花崗岩がみつかったので、過去には豊富な水があったかもしれない
・金属や硫酸の雨が降る
・大きさ、質量、成分は地球と大差ない
・地球と金星は双子として誕生したが、まったく異なる惑星に進化した
■ 金星と地球の誕生、進化
・46億年前、太陽のすぐ近くに原始惑星があった。
・惑星どうしがしょっちゅう衝突、合体していた
・地球も金星もそうやってできた
・金星と地球が異なる環境になった理由
① 地球 vs 火星ほどの大きな天体の衝突
・地球の回転速度が上昇、地球のまわりに強力な磁場が発生
・その磁場は太陽の放射線から地球を守る
② 金星 vs 巨大な天体の衝突
・自転の向きが変わり回転が遅くなった(1周243日)
・回転が遅いので強い磁場は生まれず、太陽風の影響をモロに受ける
・太陽からの距離が運命を決定づけた
・金星は太陽に近いので過去に水があったとしても蒸発した
・大気として残った水蒸気も、そのうち太陽風に吹き飛ばされた
・今も微量の酸素と水素が金星の尾を引いているのが観測されている
・地球は海が残り、そこで暮らす二酸化炭素を吸収する小さな生き物も生まれたため気温上昇を抑えた
■ 地球の未来
・太陽は、誕生以来どんどん熱くなっている
・金星はそのせいでハビタブルゾーンではなくなった
・11億年後、太陽の温度は今より10%上昇している
・このままいけば数億年後には地球も金星と同じ運命を辿る
・海水が蒸発して雲となり温室効果が冗長される
・金星の水は太陽風で吹き飛ばされて温暖化が停止したが、地球は磁場で太陽風から守られているので水蒸気はなくならず、今の金星(480℃)より熱くなる。2000℃。
・気圧は今の270倍になる
・地球は今後、金星が辿ってきた道を歩み、金星をしのぐ灼熱の星になる
・そんな環境でも大気の上層部で生き延びる生物はいるかもしれない
・人類が生き延びる方法として、地球を脱出する以外に、地球を太陽から遠ざけることが考えられる。他の天体の重力を利用して少しずつ軌道を変える。
感想、個人の意見
木星、土星の次は金星です。この話を聞いていると、火星よりも金星の方が「火の星」のように思えます(笑)。
私はこれまで人類が地球から脱出するタイムリミットは太陽の寿命である50億年後だと思っていたのですが、この番組によると実質的には海が蒸発して灼熱の星になる12億年後ですね。。
他の天体の重力を利用して地球を太陽から遠ざけて温暖化を回避するという方法は、今起きている温暖化問題にも応用できないのかな?と一瞬思いましたが、いろいろ考えなきゃならない副作用もありそうですね。
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