【コズミックフロント】 「村山斉の宇宙をめぐる大冒険 宇宙に終わりはあるのか?」 まとめ

下記番組のまとめを書きます。

放送局NHK
番組名コズミックフロント NEXT
村山斉の宇宙をめぐる大冒険 宇宙に終わりはあるのか?
初回放送日時2017年

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。


・「コズミックフロント NEXT」のタイトル一覧はこちらです。
【コズミックフロント】 「村山斉の宇宙をめぐる大冒険 宇宙の始まりを探る」 のまとめはこちらです。

導入部より引用

宇宙が誕生して138億年。時間は止まることなく流れています。

では宇宙はいつまで続くのか?はたして終わりはあるのか?

この謎を読み解いてくれるのが物理学者の村山斉さん。世界の最先端を行く村山さんが分かりやすい例え話と体を張った説明で宇宙の謎に迫っていきます。

今回村山さんが迫るのは、宇宙の未来を左右する、摩訶不思議なダークエネルギー。このダークエネルギーを詳しく調べると、宇宙には壮絶な未来があることがわかってきました。さらに宇宙は1つではなく無数にある可能性も浮かび上がってきました。

私たちはどこへ行くのか?宇宙はこれからどうなってしまうのか?
村山さんと一緒に宇宙の未来を探る旅にでかけましょう。

要点

宇宙の未来はダークエネルギーが今後どう変化するか次第。
今のところ考えられているシナリオは下記の2つ。
① ダークエネルギーが今と同じペースで宇宙を加速膨張させて真っ暗な宇宙になる(ビッグフリーズ)
② ダークエネルギーが宇宙を急激に膨張させるようになって物質がすべて素粒子に引き裂かれる(ビッグリップ)

ダークエネルギーはまだ謎が多い。近い将来よくわかるかもしれない。

詳細

■ 地球の未来

太陽は燃え尽きる前に地球を飲み込むほど大きくなって地球を焼き尽くす。
中心には小さな星が残る。周りのガスを照らして美しい星雲へと変わる。
その小さな星も徐々に消えて行って凍り付いた真っ黒な世界になる。

そのあと宇宙全体はどうなるか?

すべての星が燃料を使い果たすのは約100兆年後。

しかし宇宙の終わりはそれより早いという予測もある。

■ <シナリオ1> ビッグクランチ

・宇宙の膨張はやがて収縮に転じて宇宙は再び1点に集まるとする説
・20世紀の終わりまではそう考えられていた
・1998年に宇宙の加速膨張が発見されて「違うのでは?」となった
 (ダークエネルギー)

ダークエネルギーは宇宙が膨張するにつれて量が増える
正体は真空のエネルギー?
宇宙のインフレーションの原因にもなった。
一旦影をひそめたが、70億年前、再び宇宙の膨張を加速し始めた
宇宙の未来はダークエネルギーが今後どう変化するか次第

■ <シナリオ2> ビッグフリーズ

・今後のダークエネルギーの増え方が緩やか(今と同程度)な場合。
・加速膨張し続けて、1000億年後には他の銀河は光速より早く遠ざかるように見える。
・そうなるともう銀河の光は地球には届かない。
・その後銀河を形成する星も燃え尽き、宇宙の温度は絶対零度まで下がる。

■ <シナリオ3> ビッグ・リップ

・今後のダークエネルギーの増え方が急激な場合。
・ダークエネルギーがダークマターの引力を上回り、星1つ1つがバラバラになる
・最終的には素粒子だけになる

■ ダークエネルギーの謎

ダークエネルギーの量は、理論から計算した量よりもはるかに少なかった。
10のマイナス120乗倍。

<原因候補>
(1) マルチバース・・・宇宙は偶然
・10の500乗個の宇宙が生まれた?
・理論値通りの宇宙は生まれてすぐに急膨張して星も生まれないままなくなる。
・この宇宙のようにごくまれにできるダークエネルギーの量が極端に少ない宇宙だけに銀河ができる

(2) 私たちの物理法則が不完全・・・宇宙は必然
・完全な物理法則が見つかればダークエネルギーの量を説明できる
・SuMIReプロジェクト
 ・何億もの銀河の遠ざかる速度を計測して地図を描こうとしている。完成は10年後。

感想、個人の意見

マルチバースを仮定すれば説明できることは多いですね。
別の番組で観たのですが、個人的には、ダークエネルギーの正体が「他の宇宙からの重力」だったら面白いなーと思っています。



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